医療脱毛は5回では終わらない?効果的な回数とその理由を解説 2023.12.27 脱毛の基礎知識 「医療脱毛の5回コースが終わったのにまた生えてきた」 「5回受けてもツルツルにならなかった」 医療脱毛を受けたのに満足いく効果を得られなかったという声はしばしばあります。 多くの美容クリニックで5回の施術コースが組まれていますが、なぜ「終わらない」という声が多いのでしょうか。 それにはしっかり理由があります。 この記事では医療脱毛が5回で終わらない理由と、十分な脱毛効果を得るための施術回数を解説しています。 目次1 なぜ5回では足りない?医療脱毛が5回で終わらない理由1.1 ①脱毛希望部位と施術回数が合っていない1.2 ②レーザーの種類が適していない1.3 ③脱毛器の出力が弱い1.4 ④産毛までなくしたいと思っている1.5 ⑤施術間隔が短い2 ツルツルになるために必要な医療脱毛の回数と期間3 医療脱毛を受けるなら知っておこう|毛周期とは3.1 成長期/毛が伸びている時期3.2 退行期/毛の成長が止まる時期3.3 休止期/毛が抜ける時期3.4 部位別の成長期と成長期にあたる毛の割合3.5 毛周期を確認する方法4 医療脱毛は一回の施術でどれだけの効果が期待できる?5 医療脱毛の費用・料金相場は?6 医療脱毛のクリニックを選ぶポイント・注意点6.1 美容クリニックを選ぶポイント①複数のレーザーを取り扱っているか6.2 美容クリニックを選ぶポイント②費用が予算内か6.3 美容クリニックを選ぶポイント③アクセスしやすいか6.4 美容クリニックを選ぶポイント④予約はとりやすいか7 まとめ なぜ5回では足りない?医療脱毛が5回で終わらない理由 医療脱毛が5回で終わらないのは以下の5つの理由があるからです。 脱毛希望部位と施術回数が合っていない レーザーの種類が適していない 脱毛器の出力が弱い 産毛までなくしたいと思っている 施術間隔が短すぎる それぞれについて詳しく説明していきます。 ①脱毛希望部位と施術回数が合っていない 医療脱毛で使用する脱毛器のレーザーは黒いメラニン色素に反応して毛が作られる組織を破壊します。 メラニン色素の濃さは部位によってさまざまです。 また、VIOなどはメラニン色素は濃くても根深い毛が多いため、ほかの部位と比べて脱毛完了までの施術回数が多い傾向にあります。 このようにメラニン色素の濃さや毛の根深さは部位によって異なるため、同じように5回施術を受けてもすべての部位が同じ結果にはなりません。 そのため、「5回で終わらない」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ②レーザーの種類が適していない 画像引用:医療レーザー脱毛機器の種類や機械ごとに効果・値段を比較【医師監修】 | ミツケル 医療脱毛で使用されるレーザーには3つの種類があります。 それぞれの特徴を以下にまとめました。 波長 毛質 特徴 アレキサンドライトレーザー 755nm 太い毛 メラニン色素に反応しやすいため低出力でも脱毛可能 ダイオードレーザー 800nm 産毛~太い毛 肌質や毛質を問わず脱毛可能 ヤグレーザー 1064nm 産毛~根深い毛 日焼けや色素沈着のある部位も照射可能 このようにレーザーによって得意とする毛質や照射できる深さに違いがあるため、部位によって使い分ける必要があります。 レーザーの種類があっていないと効率的に脱毛をすることはできません。 そのため「効果が薄い」と感じる方もいます。 ③脱毛器の出力が弱い 日焼けや肌荒れ、乾燥している場合は脱毛器の刺激によって肌トラブルが起きやすいため、レーザーの出力を弱めざるを得ません。 そのため1回あたりの脱毛効率は下がるため、一般的な方と比較しても効果を実感できにくいです。 脱毛中は肌がより敏感になるため、保湿・UVケアなどをしっかり行うことで脱毛効果を高めることができます。 ④産毛までなくしたいと思っている 結論から言うと、5回の医療脱毛で産毛までなくしたツルツルの状態になることは不可能に近いです。 5回の医療脱毛で得られる効果は、「自己処理が不要」になるレベルであることを覚えておきましょう。 先述した通り、産毛はメラニン色素が薄くレーザーの効果を得にくいです。 そのためそれなりの回数の施術を受けなければツルツルになることはできません。 ⑤施術間隔が短い 「短期間で施術すれば早く終わる」と思われる方もいるかもしれませんが、それは間違いです。 医療脱毛は毛の生え代わりである「毛周期」が大きく関係しており、そのなかでも「成長期」にあたる毛のみが脱毛できる仕組みとなっています。 施術と施術の間隔が短いと、成長期の毛が生えてくる前に施術することになってしまうため、照射可能な毛が十分ではない可能性があります。 そのため、施術間隔が短いと回数を重ねなければ効果を実感しにくいです。 ツルツルになるために必要な医療脱毛の回数と期間 では医療脱毛を何回受ければツルツルになるのでしょうか? それは部位によって毛質やメラニン色素の濃さなどが部位によって異なるため、回数と期間も部位ごとに違いがあります。 部位別で以下の表にまとめました。 部位 必要施術回数 脱毛完了までの期間 顔 10回以上 約2年 ワキ 6回以上 約1年半 腕・脚 6回以上 約1年半 Vライン 6回以上 約1年半 I・Oライン 10回以上 約2年 お腹・背中・胸 10回以上 約2年 毛の性質や根深さ、毛量などによって上記は前後することがあります。 クリニックで設定されている5回コースでも脱毛効果は実感できるでしょう。 しかしその場合は「毛の自己処理が必要なくなる」レベルであることを覚えておいてください。 もし、ツルツルな状態を目指したいのであれば、上記を参考に施術回数を決めましょう。 ではなぜここまでの回数や期間が必要なのか、それには「毛周期」が関係しています。 医療脱毛を受けるなら知っておこう|毛周期とは 何度か「毛周期」という言葉がでてきましたが、そもそもどういったものなのでしょうか。 詳しく解説します。 画像引用:Vol.10ヘアサイクル(毛周期)とは|リーブ21 毛周期とは、毛の生え代わりのサイクルのことを言います。 普段過ごしている中で、私たちの髪の毛やまつげがいつの間にか抜けていることがありますよね? これも毛周期があるためです。 毛周期は「成長期」「退行期」「休止期」の3つにわかれ、これを繰り返しています。 成長期/毛が伸びている時期 引用:脱毛の基礎知識、脱毛の原理 | 武蔵小杉のこすぎ皮ふ科 毛周期の成長期とは、言葉のとおり毛が伸びている時期のことです。 成長期には「成長前期」と「成長後期」があります。 成長前期:毛母細胞から毛が伸び始めるが、皮膚の外には出ていない 成長後期:さらに毛母細胞の分裂が進み、毛が皮膚の外に出てくる この成長期にあたる毛が、脱毛の対象となります。 退行期/毛の成長が止まる時期 退行期は毛が抜け始める準備期間です。 毛の成長が止まると、毛根が押し上げられます。 この時期の毛はメラニン色素が薄いことが特徴です。 休止期/毛が抜ける時期 休止期は毛が抜け、次の毛が生えるまでの休息期間です。 ある程度の期間が経つと発毛細胞が活発になりはじめ、成長期へと移行していきます。 部位別の成長期と成長期にあたる毛の割合 毛周期は部位によって異なります。 また、脱毛の対象になる成長期の毛もそれぞれで割合が違うのです。 以下に「成長期」と「成長期の毛の割合」と部位別にまとめました。 成長期 成長期の毛の割合 ワキ 4か月 30% 腕 3か月 20% VIO 4か月 30% 脚 4か月 20% 顔 3か月 60~70% これらのことから、脱毛の施術と施術の間は2~3か月は空けた方が良いでしょう。 それより短いと、脱毛効果が低くなる可能性があります。 毛周期を確認する方法 残念ながら毛周期を確認する方法はありません。 多くのクリニックでは脱毛をするタイミングとして「毛が生えそろってから」を基準としています。 わかりにくい場合は、施術を受ける美容クリニックに相談しましょう。 医療脱毛は一回の施術でどれだけの効果が期待できる? 1回の医療脱毛施術で目に見える変化は期待できません。 先述しましたが、毛には「毛周期」と呼ばれるものが存在し、そのうち成長期にあたる毛にのみレーザーが反応すると言われています。 実は成長期にある毛は今見えている毛のことで、その割合はすべての毛穴のおおよそ20%ほどしかありません。 そのため1回の施術で脱毛できるのは最大で全体の20%、言い換えると80%の毛は残るということです。 多くのクリニックで5回のコースが組まれているのはこうした理由からです。 以上のことから1回の施術で効果を実感することは難しいでしょう。 医療脱毛の費用・料金相場は? 医療脱毛の大まかな相場を部位別にまとめました。 全身脱毛(VIO、顔なし) 100,000~200,000円 全身脱毛+VIO 200,000~300,000円 全身脱毛+VIO+顔 200,000~350,000円 VIO 80,000~100,000円 顔 80,000~100,000円 ワキ 15,000~20,000円 腕 約80,000円 脚 約100,000円 これらはすべて5回コースを契約した場合で、クリニックによって料金設定は変わります。 事前に確認しておきましょう。 医療脱毛のクリニックを選ぶポイント・注意点 数ある美容クリニックの中からどのポイントを重視して選ぶかは人それぞれでしょう。 医療脱毛を受ける際に確認したいポイントや注意点を詳しく解説します。 美容クリニックを選ぶポイント①複数のレーザーを取り扱っているか レーザーによって得意とする毛質や波長が異なります。 医療脱毛の十分な効果を得るためには脱毛部位や肌質、毛質ごとにレーザーを使い分けなければなりません。 そのため複数のレーザーを取り扱っているクリニックを選んだ方が安心でしょう。 また、それぞれのレーザーには蓄熱式と熱破壊式があります。 同じタイプのレーザーでも方式によって痛みの感じ方や効果の出方が異なりますので、自分に合った脱毛器が導入されているかは確認しておきたいところです。 蓄熱式と熱破壊式の特徴を以下にまとめましたので、先述したレーザーの種類と合わせて比較してみましょう。 蓄熱式 熱破壊式 照射方法 じんわり熱を加えて何度も照射 スポット式 照射のターゲット バルジ領域 毛乳頭、毛母細胞 痛みの程度 弱い 強い 得意な毛質 産毛や白髪などのメラニン色素が薄い毛も可能 太く濃い毛(メラニン色素に反応) 脱毛効果 施術から3~4週間後 施術から1~2週間後 向いている人 日焼けしている 肌が黒め、ほくろがある 痛みに弱い 時間に余裕がある 痛みに強い 効果を早く実感したい 濃い毛が生えている 参考:レーザー脱毛の種類とは?それぞれのレーザー脱毛機の違い|Medikel 美容クリニックを選ぶポイント②費用が予算内か 医療脱毛は決して安くはありません。 相場を参考に、自分がどこまでを予算とするのかをおおまかに決めておきましょう。 また、オプションを設けているクリニックも多くあります。 オプションの中には施術ごとに追加料金がかかるものもあります。 予算オーバーになりかねませんので追加料金がどこまでかかるのかも確認しておきましょう。 主なオプションに以下のようなものがあげられます。 キャンセル料 解約手数料 アフターケア シェービング 麻酔 美容クリニックを選ぶポイント③アクセスしやすいか 医療脱毛は数回の施術が必要です。長期間クリニックに通う必要があるため、アクセスのしやすさは重要視したいポイントです。 多くのクリニックは駅前などに立地していることが多いですが、立地がよいところは人気があるため予約をとりづらいというデメリットがあります。 希望日に予約をとれなくなるとどうしても足が遠のきがちです。 そういった場合は、予約のとりやすさを優先的に考えてクリニックを選ぶと継続しやすいでしょう。 美容クリニックを選ぶポイント④予約はとりやすいか 最近では予約やキャンセルがインターネットですべて解決できるクリニックも増えています。また、予約状況を確認できることもありますので、電話をする手間が省けるのは嬉しいポイントです。 しかし、先ほど触れたように立地が良い場所に構えているクリニックやキャンペーンを多く開催しているクリニックは人気が集中しやすく、予約がとりづらい傾向にあります。 同じクリニックでも店舗によって予約がとりやすい場合もありますので、事前に確認しておきましょう。 まとめ 5回の医療脱毛で得られる効果は「毛の自己処理が必要でなくなる」程度です。 全身を「ツルツル」にしたい方にとって、5回の施術は物足りないかもしれません。 自分がどの程度までの脱毛効果を得たいか、またどの部位を脱毛したいのかをあらかじめ決めてからコースを選びましょう。 医療脱毛は2〜3ヶ月の期間を空けるべき!空けすぎた時の効果・注意点も解説 医療脱毛の痛みは避けられる!その原因と効果的な対策法 一覧に戻る other column other column その他の記事 2025.06.13これでニキビに悩まない!男性のニキビについて徹底解説! ニキビは、どんな肌質の人でも一度は悩んだことがあるものですが… 2025.06.10どうしてこめかみにニキビができるの?原因とケアについて徹底解説! 目次1 「こめかみニキビ」とは?「こめかみニキビ」が気になっ… 2025.06.09すね毛処理とは?脱毛の方がいい?最適な方法を徹底解説! 目次1 すね毛処理とは2 すね毛の処理方法とおすすめ度3 1… 2025.06.05医療脱毛で産毛は本当になくなる? 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