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セルフダーマペンってどうなの?効果ややり方、注意点などを徹底解説!

2022.12.09

2010年に登場したダーマペンは今でも新しいモデルが発売されるなど、どんどん進化を遂げています。

特に最近では、コロナ禍でマスクをする機会が増えたことにより肌トラブルに悩む人が増えました。

そういった理由から美容ツールとして話題になるほど、ニキビ跡や毛穴に悩む人たちからも大人気の治療法です。

そんなダーマペンがついに、自宅で体験できるようになりました。

そこで今回はセルフダーマペンの効果ややり方、注意点について解説していきます。

セルフダーマペンのメリットやデメリットもあわせてご紹介しているので、これから検討されている方は参考にしてみてください。

ダーマペンとは

画像出典元:ダリア銀座スキンクリニック

ダーマペンとは肌の表面に細い針で小さな穴を開け、人間の自然治癒力を利用して肌の再生力を向上させることを目的としたペン型の医療用機器のことです。

つまり、人工的に肌に傷をつけてその傷を治そうとする力で肌の新陳代謝を上げます。

針の細さは0.2㎜と髪の毛よりも細く、主に毛穴やニキビ跡を治す役割を担っているのです。

またそれだけでなく、美容液や薬剤を皮膚に直接流し込む施術もあるため、美肌効果を高める美容医療でもあります。

ダーマペンの効果

  • 肌質改善
  • 発毛促進
  • 肌の代謝促進
  • ニキビ跡の改善
  • エイジングケア
  • ニキビ予防、改善
  • 毛穴の引き締め対策
  • 肌のキメ、ハリ感の向上
  • ターンオーバーの正常化
  • 肌のくすみ、黒ずみの改善

 

ダーマペンの治療では、こうした肌に関する多くの効果が期待できます。

画像出典元:TAクリニックグループ

さらにダーマペンは肌に刺す針の深さを変えることで、効果は変わってきます。

例えば、しわ・たるみ・くすみ・毛穴の開き・ニキビ跡・傷跡・色素沈着・肉割れ・妊娠線のような肌の悩みに効果をもたらします。

針の深さ 皮膚 改善内容 ダウンタイム
0.2㎜ 角質層下層 肌質改善・白ニキビ 2日~3日程度
0.25㎜ 角質層下層 育毛・白ニキビ 2日~3日程度
0.5㎜ 表皮中間層 くすみ・表皮のたるみ・小じわ 2日~3日程度
1.0㎜ 基底層上層 シミ・シワ・たるみ 4日~5日程度
1.5㎜ 基底層中間層 色素沈着・肝斑・黒ニキビ 4日~5日程度
2.0㎜ 基底層下層 ニキビ跡・妊娠線・傷跡・赤ニキビ 6日~7日程度
2.5㎜ 真皮上層 ニキビ跡・毛穴の開き・深いシワ 6日~7日程度
3.0㎜ 真皮中間層 重度のニキビ跡・クレーター 1週間程度

 

ダーマペン施術後の赤みや針穴の傷、軽い出血は正常な経過である証拠です。

だいたい落ち着くまでに1日~2日程度かかり、5日〜1週間で目立たなくなります。

そして、気になる効果が表れるのは1週間〜2週間の間と言われています。

さらに1ヶ月も経てば、1回目の効果が十分に実感できるでしょう。

ダーマペンは人の肌トラブルによって施術内容や回数が異なりますが、効果を1番実感しやすいのは3回目の施術後だと言われています。

ダーマペンの施術流れ

ダーマペンの施術がどのような流れで行われるのか気になる方も多いですよね。

それでは、ダーマペンの施術内容を簡単に説明していきます。

①カウンセリング

まず始めに、肌の悩みと肌の状態についてのカウンセリングを行います。

ダーマペン効果やダウンタイム、料金や注意点などの説明を受けたあと、治療内容についての相談が可能です。

洗顔

ダーマペンの施術を行うには、メイクを落としてあることが条件です。

しっかり洗顔をしてメイクを落としたあと、施術室へ入ります。

麻酔

画像出典元:自由が丘クリニック

洗顔後は麻酔を行います。麻酔の種類は、主に3つです。

酔の種類 特徴 効き始め
麻酔クリーム 施術する部位にクリームを塗るタイプ。 15分~30分
テープ麻酔 施術する部位にテープを貼るタイプ。 30分ほど
笑気麻酔 鼻から麻酔薬を吸入するタイプ。 5分ほど

 

施術開始

画像出典元:静岡中央クリニック 東京中央クリニック

麻酔が全体に浸透した後、施術部位を消毒し、ダーマペンの施術が始まります。

カウンセリング内容に合わせて、針を刺す深さを調整します。

施術時間は特定部位の場合はおよそ20分~30分程度、全顔であれば40分程度です。

アフターケア

保湿パックや鎮静パックなどのクーリングケアなどを行い、肌を鎮静させて終了です。

施術後の12時間は洗顔や日焼け、化粧は禁止なので気を付けましょう。

セルフダーマペンとは

セルフダーマペンとは医療機関に通わず、自宅などでセルフで肌の治療をすることです。

医療機関で使われているダーマペンと似た商品が通販サイトで販売されており、個人で購入することができます。

ただ、メリットだけでなくデメリットも存在するので、購入前にセルフダーマペンがどういうものかしっかり理解しておくことをおすすめします。

セルフダーマペンのメリット4選

実は、クリニックで治療してもらうよりもセルフダーマペンのほうがいいこともあります。

セルフダーマペンのメリットについて見ていきましょう。

費用を抑えられる

クリニックで治療してもらうよりも、断然セルフダーマペンの方がコスパが良いです。

  • クリニック:ダーマペン施術+オプション=3万~5万/回
  • セルフ:ダーマペン+針+その他(美容液やパック等)=2万弱/回

1回だけでもこれだけ差が生まれますが、一般的には3回〜5回と回数を重ねて行う人が多いので年単位で計算するとかなり大きい差が生まれます。

セルフダーマペンは、初期費用はかかるものの回数を重ねるとクリニックに通うよりコスパが良いと言えるでしょう。

医療機関に通う手間が省ける

毎回、病院やクリニックに通うのは手間だったりしますよね。

最低でも施術に1時間は要するため、通う時間も含めると毎日忙しい人にとっては施術に通う時間が取れなかったりする場合もあります。

しかし、セルフダーマペンであれば、自宅や好きな場所で好きな時間に行うことができます。

手間が省ける上に、時間を有効活用できるのもセルフダーマペンのメリットです。

自分の好きなように設定できる

自分の肌トラブルや得たい効果に合わせて、針の深さを自分で決められるのはセルフダーマペンのメリットです。

クリニックでもカウンセリングはしてもらえますが、自分の思い通りの深さにならない時もあります。

セルフダーマペンであれば、自分好みの針の深さに調節できるので融通が利きます。

ただ、自分で針の深さを調節するのは難しいため、人によってはデメリットに感じてしまうこともあるでしょう。

気になる部位に好きなだけできる

クリニックによっては全顔のみしか施術を受け付けていないところもありますが、セルフダーマペンは改善したい部位に気軽に施すことができます。

自由度が高すぎるあまり集中的にやりすぎてしまわないように注意が必要ですが、好きな部位に気軽に行えるのはセルフダーマペンのメリットとも言えるでしょう。

セルフダーマペンのデメリット5選

実は、セルフダーマペンはメリットよりデメリットの方が多いです。

かなり重要なことをお伝えしますので、最後までご覧ください。

失敗するリスクがある

セルフでやってしまうがゆえに、以下のように多くのリスクを伴います。

・針の深さを間違える

・針を斜めに刺してしまう

・大きな穴を開けてしまう

こうした失敗は後の肌トラブルに発展してしまいます。

プロでない限り、失敗するリスクがあることは理解しておきましょう。

医師のカウンセリングがない

クリニックで行うカウンセリングは、担当医が患者さんの肌トラブルに合わせて施術内容を説明してくれたり、プロの目線からアドバイスもしてもらえたりします。

しかしセルフダーマペンの場合、医師から診てもらうことがなければ、すべて自己判断で施してしまうことになります。

自己判断でセルフダーマペンを行ってしまうと思っていた効果が得られない、むしろ悪化してしまう可能性があることも視野に入れておきましょう。

仕上がりにムラが起こりやすい

セルフダーマペンの場合、痛みのあまり針を離してしまったり、針の角度を均一に刺せなかったりと完璧に行えないことからムラができてしまうデメリットがあります。

その分、クリニックでは皮膚表面にしっかり麻酔をし、プロが施術してくれるためムラはできにくいです。

感染症などのトラブルがある

クリニックでは施術前にしっかり消毒を行い、施術後も丁寧にクーリングケアをしてくれます。

しかし、セルフダーマペンではすべて自分でケアをしなければいけないため、一つでも怠ってしまうと感染症などの肌トラブルに繋がります。

肌の感染症は、小さな開口部からでも細菌が侵入してくるのでセルフダーマペンを施す場合はケアを怠らないように注意が必要です。

説明書が解読できないことがある

通販等で購入できるダーマペンはあくまでも医療機器に似せた類似品であり、日本で生産されていないものが多いです。

そのため、付属している説明書の日本語訳が不十分であったり、そもそも解読不可である場合があります。

そういった理由から、説明書を読まずセルフダーマペンを施してしまったことが原因で肌を傷付けてしまうといったデメリットが挙げられます。

ダーマペンとセルフダーマペンの違い

項目 ダーマペン セルフダーマペン
治療場所 クリニック 自宅など
治療者 医師 個人
価格(ダーマペンのみ) 19,800円~40,000円(顔1回) 5,000円~12,000円前後
回数 3回~5回 3回~5回
リスク

 

ダーマペンとセルフダーマペンの違いについて比較してみました。

施術回数は同じですが、そのほかの項目では大きな差があることがわかります。

セルフダーマペンに必要なもの

  1. ダーマペン本体
  2. 麻酔クリーム
  3. 替え針
  4. 美容液
  5. 消毒液
  6. 精製水
  7. ラップ
  8. コットン
  9. 美容パック
  10. 保冷剤

以上11点がセルフダーマペンに必要なものです。

特に、ダーマペン本体・麻酔クリーム・美容液に関しては信頼できる商品を購入しましょう。

セルフダーマペンおすすめの人

  • 自己責任の覚悟がある人
  • 医師免許を所持している人
  • 自分の肌で実験してみたい人
  • ダーマペンに対しての専門知識がある人
  • セルフダーマペンの施術ルールを守れる人

セルフダーマペンはリスクやデメリットが多いため、こういった条件に当てはまる人でなければ安易におすすめはできません。

セルフダーマペンの手順

  1. 必要なもの11点を揃える。
  2. しっかり洗顔をする。
  3. 手や指などを消毒する。
  4. 麻酔クリームを施術部位にたっぷり塗布する。
  5. ラップでパックをして30分〜60分程待つ。
  6. ラップを剥がし、精製水を含ませたコットンで麻酔クリームをふき取る。
  7. 肌に直接美容液をつける。
  8. ダーマペン開始。(美容液を塗る→針を刺すを繰り返す。)
  9. 施術後は精製水を含ませたコットンで出血部分をふき取る。
  10. 美容パックをした上から保冷剤で施術部位を冷やす。

これでセルフダーマペンの施術は終了です。

セルフダーマペンの注意点

セルフダーマペンで注意すべきことは主に5つです。

  • 手や指、顔を清潔に保つ
  • 麻酔クリームはしっかりふき取る
  • 針はなるべく垂直に刺すことを意識する
  • 施術後は、美容パックの上から十分に冷やす
  • 美容液や美容パックは添加物の含まれていないものを選ぶ

セルフダーマペンを行う際は、すべて自己責任になるので十分に気を付けて施術を行うようにしましょう。

セルフダーマペン施術後の注意点

セルフダーマペン施術後は、以下の項目に注意しましょう。

  • 肌を擦らない
  • 施術後はしっかり保湿する
  • 日焼けや化粧はなるべく控える
  • スキンケア用品は低刺激のものにする
  • ダーマペンを行うのは1ヶ月に1回程度(最低でも3週間は空ける)
  • 過度な飲酒や激しい運動、長時間の入浴など体温を上昇させる行為は避ける
  • ピーリング剤・アルコール・ビタミンCが含まれたスキンケア製品は使用しない

施術後は赤みや腫れ、かゆみが生じることがあります。

針で刺した穴を回復させるために自然治癒力で肌を治そうとしている段階で、肌が非常に敏感な状態です。

感染症や肌トラブルを防ぐために、上記の項目は必ず守るように徹底しましょう。

まとめ

セルフダーマペンを行うために通販などで購入するダーマペンは、医療機関で使われているダーマペンの類似品です。つまり、ダーマペンではないということを忘れてはいけません。

また体の部位に針を刺すことは免許が必要で、れっきとした医療行為にあたります。

肌を傷付けないためにも、安易な自己判断には気を付けて使用してくださいね。

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