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スルリム注射と脂肪溶解注射の違いは?成分・単位・回数で比べる

「スルリム注射と、いわゆる脂肪溶解注射は何が違うの?」「BNLSやカベリンとはどう使い分けるの?」——検索すると、製剤ごとの比較表がいくつも出てきます。ところが、並んでいる数字の出どころをたどろうとすると、そこで手が止まります。

結論からお伝えします。注射系の製剤は、大きく「デオキシコール酸を主役にするもの」と「植物由来の成分を主役にして、デオキシコール酸を補助的に配合するもの」に分かれます。ただし、公表されている情報の詳しさは製剤ごとにバラバラで、濃度にいたっては情報源によって桁が違います。数値で横並びに比較できる状態にはありません。

そこでこの記事では、「どれが優れているか」ではなく、「何を見れば比べられるのか、何は比べられないのか」をお伝えします。カウンセリングでそのまま使える6つの軸に整理しました。

この記事でわかること

  • 「スルリム」「BNLS」「カベリン」は同じ階層の言葉ではないこと
  • 各製剤について公表されている成分の整理(効果の優劣ではありません)
  • 公表濃度が情報源によって食い違うという事実と、その意味
  • 「BNLSは植物由来だけ」という説明が正確ではない理由
  • 製剤を比べるときの6つの軸(成分・単位・回数・ダウンタイム・部位・承認)
  • GLP-1(マンジャロ等)とは土俵が違うこと、「未承認」と「適応外使用」の違い

### 【本記事について】 – 当院(エイトビューティークリニック)は、スルリム注射もBNLSも提供していません。 当院で取り扱う脂肪溶解注射はカベリン(Kabelline)のみです。 – 本記事は情報提供を目的としたもので、特定の製剤や医療機関を推奨・評価するものではありません。 製剤の優劣を結論づけることもしません。 – 本記事で扱う注射薬は、当院のカベリンを含めすべて国内未承認です。日本では効能・効果について公的な評価が行われていません。 – いずれも公的医療保険が適用されない自由診療(自費)で、費用は全額自己負担です。効果・経過・副作用には個人差があり、適応は医師の診察のうえで判断されます。

目次

まず整理 — 「スルリム」「BNLS」「カベリン」は同じ階層の言葉ではない

ノートに付箋を貼って情報を整理する手元

比較記事が読みにくくなる最大の理由は、並べられている言葉のレベルがそろっていないことです。ここを先に整理すると、以降の情報の読み方が変わります。

スルリム注射は「メニュー名」

「スルリム注射」は、医薬品の一般名(成分名)でも製品名でもありません。特定の医療機関が提供している施術メニューの呼び名として広まった言葉です。今回のリサーチでも、製品名・製造元・濃度を示す一次情報は確認できませんでした。

成り立ちや根拠の範囲は、スルリム注射とは?効果・回数・料金の考え方とリスクの記事で整理しています。

BNLSは「製品ライン名」

BNLSは、複数の世代がある製品ラインの名称です。「BNLS neo」「BNLSアルティメット」と世代が区別されます。「BNLSを打った」だけでは、どの世代かが特定できません。

カベリン(Kabelline)は「製品名」。「カベルライン」は表記ゆれ

カベリンは製品名です。日本語表記が定まっておらず、「カベルライン」とも表記されます。 複数の医療機関が「カベリン(カベルライン)」と併記して同一メニューを説明しており、同じ製品(Kabelline)の表記ゆれと考えて差し支えありません。本記事では当院の料金表に合わせ「カベリン」で統一します。

なお製造元は情報源によって記載が食い違い、一次情報で確定できなかったため本記事では触れません。 これはBNLSについても同じです。

デオキシコール酸は「成分名」

デオキシコール酸(DCA)は、もともとヒトの体内にある胆汁酸の一種で、脂質を乳化する性質を持ちます。ここに挙げた製剤の多くが、この成分を含むと公表しています。「スルリムか、BNLSか、カベリンか」という問いは、成分のレベルでは重なっている部分があるということです。

4つのレベルを並べると

レベル 例 そこから特定できること
成分名 デオキシコール酸 ほか 承認薬があれば添付文書で用法・副作用まで確認できる
製品名 カベリン(カベルライン)/ BNLS neo / BNLSアルティメット 製品として特定できる。ただし公表情報の量は製品ごとに異なる
製品ライン名 BNLS(neo / アルティメット) 世代が違えば中身も違う。世代まで確認が必要
メニュー名 スルリム注射 など各院の呼称 中身は、提供する医療機関が説明しない限り分からない

比較表を見たら、まずこの4つのどのレベルで並べられているかを確認してください。 レベルの違うものを同じ表に並べた時点で、比較として成り立たなくなります。

デオキシコール酸を主役にするグループ

この成分について公表されていること

デオキシコール酸を皮下に注射すると、脂肪細胞の膜に作用して細胞を融解させる(アディポサイトリシス)と考えられています。これは後述の米国承認薬の添付文書にも作用機序として記載されています。壊れた細胞は免疫細胞に取り込まれ、時間をかけて処理されます。

施術カテゴリ全体としての効果の出方や回数の目安は、脂肪溶解注射の効果はいつから?の記事で扱っています。

スルリム注射 — 公表されているのは「主成分がデオキシコール酸」まで

提供している医療機関の説明でも各解説記事でも、主成分がデオキシコール酸である点は一致しています。一方で、製品名・製造元・濃度・併用成分は公開情報から確認できませんでした。 「高濃度」という表現は見られますが、mg/mLや%といった具体的な数値を示す資料は確認できていません。

カベリン — 公表成分はデオキシコール酸+L-カルニチン+アーティチョーク

カベリンについては、デオキシコール酸に加えL-カルニチンとアーティチョークエキスを配合していると、複数の医療機関が公表しています。 各院の記載はおおむね一致しています。

ただしこれは医療機関が公表している内容であって、製造販売元の公的資料ではありません。 日本では未承認のため、効能・効果について公的な評価は行われていません。

米国で承認されているのは KYBELLA のみ、しかも顎下だけ

デオキシコール酸を有効成分とする注射薬のうち、米国で承認されているのは KYBELLA®(ATX-101)だけです。適応は成人の顎下部の脂肪に限られ、FDAは顎下以外での使用は承認していないと明記しています。そしてこの薬も、日本では承認されていません。

「デオキシコール酸はFDA承認成分です」という説明を見かけますが、成分が承認薬に使われていることと、その製品が承認されていることは別の話です。ここは切り分けておいてください。承認の経緯や、承認薬の臨床試験で報告された副作用の発現率は、スルリム注射の効果とその根拠を整理した記事にまとめています。

【当院について】カベリンも、FDAが名前を挙げた製品群に含まれます

同じ物差しを、自院にも当てます。

米国FDAは2023年12月20日、未承認の脂肪溶解注射について消費者向けの注意喚起を出しています。そこで名前が挙げられた製品(Aqualyx、Lipodissolve、Lipo Lab、Kabelline)には、当院が用いているカベリンが含まれます。 報告されている事象として、永久的な瘢痕・重篤な感染症・皮膚の変形・嚢胞・深く痛みを伴うしこりが示されています。

「他院の製剤は未承認、当院のものは別」という書き分けはできませんし、するべきではないと考えています。 当院では医師の診察のうえで適応を判断し、未承認であることとリスクを説明したうえで提供しています。表示すべき5項目は、記事後半の【表示】の項にまとめました。

植物由来成分を主役にするグループ(BNLS)

公表されている成分

BNLSは、植物由来の成分を主体とする製剤として説明されることが多い製品ラインです。後継とされるBNLSアルティメットについては、L-カルニチン、アーティチョーク、カテキン、コエンザイムQ10などを配合していると複数の医療機関が公表しています。

これらも医療機関の公表内容であって、公的な評価を受けた情報ではありません。 日本では未承認であり、効能・効果は公的に評価されていません。

「植物由来だからデオキシコール酸は入っていない」は、正確ではありません

「BNLSは植物由来だから腫れにくい」という説明が広く出回っています。しかし、「neo」以降にはデオキシコール酸が配合されていると、複数の医療機関が公表しています。アルティメットについては、neoより増量されているという説明も見られます。

つまり、「植物由来だけでできている」という前提は、公表内容と整合しません。 ダウンタイムの軽さを理由に選ぼうとしている方ほど、ここは確認する価値があります。

「約20倍」という表現をどう読むか

BNLSアルティメットについて「neoの約20倍のデオキシコール酸」と説明する医療機関があります。ただし何を基準にした比較なのかが示されていません。濃度なのか、1本あたりの含有量なのかで意味は変わります。

さらに後述のとおり、公表されている濃度の数値とこの倍率表現は計算が合いません。 倍率だけが独り歩きしている状態です。「何と何を、どの単位で比べた数字ですか」と聞いてみてください。

当院ではBNLSを取り扱っていません

念のため明記します。当院で取り扱う脂肪溶解注射はカベリンのみで、BNLS・スルリム注射の取り扱いはありません。本記事は、当院で提供していない製剤も含めて判断材料を整理する目的で書いています。

濃度で比べられるのか — 公表値が食い違うという事実

書類とペンで数値の出どころを確かめる手元

「濃度が高いほうがよく効く」——比較記事でもっともよく見かける考え方です。濃度は製剤の性質を考えるうえで重要な情報とされます。ただし今回、この軸では比較できない、という結論に至りました。

同じ製剤でも、情報源によって桁が違う

製剤 ある情報源の記載 別の情報源の記載 差
KYBELLA®(米国承認薬) 10mg/mL(=1%)(添付文書。一次情報) — —
カベリン(当院で使用) 0.5%(国内の複数の医療機関) 5%(海外の販売ページ) 10倍
BNLS neo 0.01%(ある医療機関の一覧) 濃度を公表しない医療機関が大多数 —
BNLSアルティメット 0.02%(同じ一覧) 「neoの約20倍」→ 計算上は0.2%のはず 10倍
その他(FatX core・チンセラプラス 等) 1%前後の値を記載する一覧がある 製造販売元の公表資料は確認できず —
レモンボトル 非公開 — —
スルリム注射 確認できず(製品名・製造元も非公開) — —

同じ製品について、10倍の開きがある値が並んでいます。 どちらかが誤っている可能性が高いのですが、どちらが正しいかを判断する材料が公開情報の中にありません。

一次情報までたどれたのは、承認薬だけでした

上の表で、製造販売元の公的な文書までたどれたのは KYBELLA の 10mg/mL(=1%)だけです。承認薬には添付文書があり、濃度も用法も副作用の発現率も同じ資料に書かれています。

一方、未承認の製剤には、日本語で参照できる添付文書に相当する公的資料がありません。そのため、医療機関のまとめページや販売ページの記載が、そのまま数値として引用され続ける構造になっています。

食い違う理由として考えられること

  • 出どころが違う(国内向けの説明と、海外の流通向けの表示)
  • 単位の取り違え(mg/mL と %、1本あたりの含有量と溶液の濃度)
  • 世代・仕様の違い(同じ製品名でも中身が更新されている場合)
  • 転記の過程での誤り(一次資料にあたらずに孫引きされている)

いずれにせよ外から確かめる手段がない以上、これは読者の側では検証できない数値ということになります。

だから本記事では、濃度で優劣をつけません

同じ脂肪溶解注射の製剤でも公表されている濃度が食い違うことを示す図解
  • 濃度は重要な情報とされますが、今回、多くの製剤について一次情報として確認できませんでした。
  • 同じ製剤で桁の違う値が公表されている以上、その数値で製剤どうしを並べることはできません。
  • したがって「高濃度だから効く」「低濃度だからマイルド」という説明は、確かめられた前提の上に乗っていないことになります。

これは製剤を否定する話ではありません。「比較できると思っていたものが、実は比較できる形になっていない」——この情報の状態そのものが、知っておく価値のある事実だと考えています。

濃度を説明されたときは、「その数値はどこに公表されていますか」と一度だけ聞いてみてください。出どころが示されるかどうかが、そのまま情報開示の姿勢を表します。

製剤を比べる6つの軸 — カウンセリングでそのまま使えます

濃度で比べられないなら、何を見ればよいのか。「答えが公表されているかどうか」を自分で確かめられる軸を、6つに絞りました。

① 主成分と、それが何をするとされているか

デオキシコール酸を主役にするのか、植物由来の成分を主役にして補助的に配合するのか。この違いは④のダウンタイムの傾向にも関わるとされます。「主成分は何ですか。ほかに何が入っていますか」が確認の入口です。

② 1回の単位 — cc・本・ml が混在している

見落とされがちですが、実務上いちばん影響が大きいのがこの軸です。

  • cc(=ml)で数える製剤(当院のカベリンは1cc単位)
  • 本で数える製剤(BNLSは「本」単位が一般的。1本が何ccかは医療機関により異なります)
  • バイアル単位、あるいは「1部位」でまとめて表示する場合

単位が違うと、単価も必要量も比較できません。「1本◯円」と「1cc◯円」を並べても、そこから分かることはありません。「1回に何単位使うのが標準ですか」まで聞いて、はじめて総額の目安が出ます。

総額の考え方:「1単位あたりの価格 × 1回に使う単位数 × 回数 × 部位数 + 診察料等」。単価ではなく、この式で見比べてください。

③ 想定回数と間隔

米国の承認薬の用法は、1ヶ月以上の間隔をあけて最大6回です。承認された顎下部を対象から外し、それ以外の部位を扱った実臨床の報告では、6〜8週間の間隔で平均1.8回という数字が示されています。

一方、各医療機関が案内する「3〜5回」といった回数は運用上の目安です。根拠のレベルが違う数字が、同じ表に並んでいることがあります。

④ ダウンタイムの程度

一般に、デオキシコール酸を主役にする製剤ほど、注射後の炎症反応(腫れ・熱感・痛み)が出やすいとされます。 脂肪細胞が壊れ、体がそれを処理していく過程そのものが炎症を伴うためです。

ただし「腫れない」と言い切れる製剤はありません。どの症状がどのくらい続くのか、予定をどう逆算するのかはスルリム注射のダウンタイム — 腫れ・痛み・内出血の経過と過ごし方の記事にまとめました。

⑤ 向いている部位

面積の広さ、脂肪の厚み、皮膚の薄さで向き不向きが変わります。注射系で押さえておきたいのは、承認の裏づけがあるのは顎下だけという点です。二の腕・お腹・太ももへの使用を案内する医療機関はありますが、これらの部位での有効性・安全性に承認の裏づけはありません。

部位ごとに何を選ぶかは、部分痩せしたいならどれ?医療ダイエットの選び方の記事で機器を使う施術も含めて整理しています。

⑥ 国内承認の有無と、5項目の説明があるか

脂肪の減少を目的として注射する医薬品のうち、日本国内で薬事承認されたものはありません。 これは当院で用いるカベリンについても同じです。

未承認医薬品を用いる自由診療を広告する場合、医療広告ガイドラインは次の5項目の明示を求めています。

  1. 未承認医薬品(医療機器)である旨
  2. 入手経路等(医師による個人輸入か、国内業者からの購入か)
  3. 国内の承認医薬品等の有無
  4. 諸外国における安全性等に係る情報
  5. 医薬品副作用被害救済制度等の公的救済の対象とならない旨

この5つは、そのまま読者側のチェック基準として使えます。検討中の施術ページを開いて、書かれているかどうかを見てみてください。

脂肪溶解注射の製剤を比べる6つの軸のチェックカード

この6つのうち、答えが返ってこない軸がいくつあるか。それ自体が判断材料になります。 本記事で製剤に順位を付けないのは、順位を付けられるだけの情報が公表されていないからです。

「注射」でも目的が違う — 部分に効かせる注射と、全身に働く薬

全身のシルエットを鏡で確認する様子

「スルリム注射とマンジャロ、どっちがいい?」という比べ方も多く検索されています。ただ、この2つは比べる土俵が違います。

  脂肪溶解注射(スルリム・カベリン 等) GLP-1受容体作動薬(マンジャロ・リベルサス 等)
何に働くか 注射した部位の皮下脂肪 食欲や血糖など、全身の代謝
狙い 気になる部分のサイズダウン 体重そのものの変化
使い方 対象の部位に直接注射 皮下注射、または内服
国内での位置づけ 国内未承認の医薬品 国内承認薬を、承認された効能・効果の範囲外で用いる「適応外使用」
公的救済制度 対象外 適応外使用による健康被害は対象とならない場合があります

「部分の輪郭を変えたい」のか「体重から見直したい」のかで、選ぶ列そのものが変わります。どちらが優れているという関係ではありません。

「未承認」と「適応外使用」は違います

  • 未承認医薬品: 日本で薬事承認を受けていない医薬品。脂肪溶解注射に用いられる薬剤は、当院のカベリンを含めてすべてこちらです。
  • 適応外使用: 国内で承認されている医薬品を、承認された効能・効果とは別の目的で用いること。GLP-1受容体作動薬を体重管理の目的で使う場合がこれにあたります。

どちらも保険が使えない自由診療ですが、法的な位置づけは別物です。説明の中でこの2つが混ざっていたら、確認してよい点です。なお、目的が違うため組み合わせが検討されることはありますが、可否・順序・間隔は診察のうえで医師が判断します。

当院で扱っているのは、内服のリベルサスです

当院ではマンジャロ(チルゼパチド)を取り扱っていません。 全身から見直す選択肢としては、内服のリベルサス(セマグルチド)3mg ¥19,800 / 7mg ¥29,800(いずれも税込・1ヶ月分)をご用意しています。

これは国内で2型糖尿病の治療薬として承認されている医薬品を、体重管理の目的で用いる適応外使用にあたります(未承認薬ではありません)。吐き気・下痢・便秘・食欲低下などが報告されており、適応は医師が診察のうえで判断します。詳しくはリベルサスについて解説した記事をご覧ください。

機器を使う施術とは、そもそも比べ方が違う

注射と、ハイフ(HIFU)や医療用EMSなどの機器を使う施術は、働きかける対象が違います。 注射は「注入した場所の脂肪」に、機器は「照射・冷却した範囲」に作用します。同じ表に並べて優劣を付けられる関係ではありません。

また、悩みの原因が脂肪ではなく皮膚のたるみや筋肉量にある場合、注射系を重ねても思うような変化にはつながりにくくなります。「原因が何か」を先に見極めるほうが、結果として遠回りになりません。 目的別の選び分けは部分痩せの医療ダイエットの選び方の記事にまとめています。

未承認医薬品であるということ(表示)

繰り返しになりますが、本記事で取り上げた製剤は、当院で用いるカベリンを含めてすべて国内未承認です。なお今回のリサーチでは、国内の学会等による脂肪溶解注射の診療ガイドラインの存在も確認できませんでした。「標準的なやり方」が公的に定まっていない領域である、という前提でご覧ください。

【表示】スルリム注射に用いられる薬剤について

– 未承認医薬品である旨: スルリム注射に用いられる薬剤は、日本国内で薬事承認を受けていない未承認医薬品です。 – 入手経路: 提供している医療機関の公表情報によれば、医師による個人輸入により入手されているとされています。受診される際は、必ず入手経路をご確認ください。 – 国内の承認医薬品等の有無: 脂肪の減少を目的として注射する医薬品で、日本国内で薬事承認されたものはありません。デオキシコール酸を有効成分とする薬剤としては、米国で顎下部脂肪の治療薬 KYBELLA®(2015年4月承認)がありますが、日本では承認されていません。 – 諸外国における安全性等に係る情報: 米国FDAは2023年12月20日、FDA未承認の脂肪溶解注射(Aqualyx、Lipodissolve、Lipo Lab、Kabelline 等)について、永久的な瘢痕、重篤な感染症、皮膚の変形、嚢胞、深く痛みを伴うしこりといった有害事象の報告があるとして注意喚起を行っています。またFDAは、承認しているデオキシコール酸注射薬は KYBELLA のみであり、顎下部以外の部位での使用は承認していないとしています。 – 公的救済制度: 未承認医薬品や個人輸入された医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。

【表示】当院で用いる脂肪溶解注射(カベリン)について

– 未承認医薬品である旨: 当院で用いている脂肪溶解注射「カベリン」は、日本国内で薬事承認を受けていない未承認医薬品です。 – 入手経路: 国内未承認の医薬品は、医師の責任において個人輸入される場合があります。当院で使用している製剤の具体的な入手経路については、カウンセリングの際にご説明します。 – 国内の承認医薬品等の有無: 同一の成分・性能を有する国内承認医薬品はありません。 – 諸外国における安全性等に係る情報: 米国FDAは2023年12月20日、FDA未承認の脂肪溶解注射(Kabelline を含む)について、永久的な瘢痕、重篤な感染症、皮膚の変形、嚢胞、深く痛みを伴うしこりといった有害事象の報告があるとして注意喚起を行っています。 – 公的救済制度: 万が一重い副作用が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。 – 主なリスク・副作用・ダウンタイム: 注射部位の腫れ・内出血・痛み・熱感・硬結・しこり・一時的なしびれ。まれに感染・皮膚障害。効果・経過には個人差があります。

他院の製剤について未承認であることを書きながら、自院については触れない——という書き方はしません。同じ基準を自分に当てはめることが、判断材料をお渡しするうえでの最低条件だと考えています。

製剤を決める前に確認したい7つのこと

# 質問 何が分かるか
1 使用する製剤の名称は何ですか メニュー名ではなく製品名で答えられるか
2 公表されている成分と濃度、その出どころは 数値の根拠が示されるかどうか
3 1回の単位(cc / 本 / ml)と、1回に使う単位数は 単位がそろわなければ料金は比べられません
4 想定される回数と総額はいくらですか 単価ではなく総額。追加費用の有無も
5 想定されるダウンタイムと、その期間は 「腫れない」で終わらない説明があるか
6 未承認である旨・入手経路・救済制度の説明は 広告に求められる5項目の説明があるか
7 有害事象が起きたときの対応体制は 連絡先・診療時間・提携先の有無

明確に答えられるかどうかが、そのまま情報開示の姿勢を表します。 質問すること自体をためらう必要はありません。

口コミで製剤を選ばないほうがよい理由

  • どの製剤を、どの単位で、何回受けたのかが分からないまま、結果だけが語られています。
  • 評価のタイミング(腫れが引く前か、数ヶ月後か)が分かりません。
  • 脂肪の量・原因・部位・生活習慣が違えば、同じ製剤でも結果は変わります。
  • なお、医療広告では、患者個人の体験談を効果として掲載することは認められていません。

よくある質問(FAQ)

Q1. スルリム注射と脂肪溶解注射は、別のものですか?

別物ではありません。スルリム注射は、脂肪溶解注射のメニュー名の1つという位置づけです。ただし用いられる製剤の製品名・製造元・濃度は、公開情報から確認できませんでした。

Q2. カベリンとカベルラインは同じものですか?

同じ製品(Kabelline)の表記ゆれです。複数の医療機関が併記して同一メニューを説明しています。当院の料金表は「カベリン」表記です。

Q3. BNLSは植物由来だから、デオキシコール酸は入っていないのですか?

「neo」以降には配合されていると、複数の医療機関が公表しています。 「植物由来だけ」という前提は、公表内容と整合しません。

Q4. 濃度が高いほど効きますか?

濃度は重要な情報とされますが、公表値が情報源によって大きく食い違い、一次情報として確認できませんでした。 濃度の数値で製剤を比較することはできません。

Q5. 結局、どれが一番おすすめですか?

本記事では優劣を結論づけません。 順位を付けられるだけの情報が公表されていないためです。代わりに確認していただきたい6つの軸をお伝えしました。適応は医師の診察で判断されます。

Q6. 料金はどれが安いのでしょうか?

単位(cc / 本 / ml)が製剤ごとに違うため、単価だけでは比較できません。 「1単位あたりの価格 × 1回に使う単位数 × 回数 × 部位数」で考えてください。

Q7. 国内で承認されている脂肪溶解注射はありますか?

ありません。 当院で用いるカベリンも国内未承認です。未承認医薬品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。

Q8. スルリム注射とマンジャロは、どう違いますか?

部分の脂肪に直接働く注射と、食欲・代謝に働く全身の薬で目的が異なります。加えて前者は未承認医薬品、後者は国内承認薬の適応外使用という位置づけの違いもあります。当院ではマンジャロの取り扱いはありません。

Q9. ダウンタイムはどれが軽いですか?

一般に、デオキシコール酸を主役にする製剤ほど炎症反応が出やすいとされます。ただし「腫れない」と言い切れる製剤はありません。 経過の詳細はダウンタイムの記事で解説しています。

Q10. エイトビューティークリニックでは、どの製剤を扱っていますか?

カベリン(脂肪溶解注射)1cc ¥5,500(税込)のみです。スルリム注射・BNLSの取り扱いはありません。 ほかに医療痩身注射(リポジェクション)、医療用ウルトラセルハイフ、医療用EMS、リベルサス(内服)をご用意しています。

まとめ:「どの製剤が強いか」ではなく「何が公表されているか」で見る

  • 言葉のレベルを揃える。 スルリム注射はメニュー名、BNLSは製品ライン名、カベリン(カベルライン)は製品名、デオキシコール酸は成分名です。
  • 濃度では比べられません。 同じ製剤の公表濃度が情報源によって10倍違う例があり、一次情報として確認できたのは承認薬の値だけでした。
  • 「BNLSは植物由来だけ」は正確ではありません。 neo以降はデオキシコール酸が配合されていると各医療機関が公表しています。
  • 単位が違えば料金も回数も比べられません。 cc・本・mlの違いを先に確認してください。
  • すべて国内未承認です。 当院で用いるカベリンも同じで、FDAが2023年12月に名前を挙げた製品群にも含まれます。
  • GLP-1とは土俵が違います。 「未承認」と「適応外使用」も別物です。

比べるべきは製品の強さではなく、情報がどこまで公表されているかです。答えが返ってこない軸が多いほど、判断の材料が足りていない——そう考えていただくのが、いちばん安全な読み方だと思います。

エイトビューティークリニック新宿院の完全個室の施術室

新宿で脂肪溶解注射・医療ダイエットをご検討の方へ|エイトビューティークリニック

エイトビューティークリニックは、新宿御苑前駅から徒歩1分(新宿三丁目駅から徒歩5分)の美容医療クリニックです。医療脱毛・ハイフ・ダーマペン・医療ダイエットなどを、有資格の医療従事者が完全予約制・完全個室で行っています。平日は21時まで、土日祝も受付していますので、お仕事帰りにもご相談いただけます。

  • いくつも製剤を比べたが、どこを見ればよいのか分からなくなった
  • 未承認の医薬品を用いる施術について、説明を受けたうえで判断したい
  • あご下・二の腕・お腹の悩みが、脂肪によるものなのか確かめたい
  • 単価ではなく、総額でいくらになるのかを先に把握しておきたい

——そうした段階でのご相談も歓迎です。当院はスルリム注射・BNLSを提供していないため、それらをお勧めすることはありません。 また、「今は施術の必要がない」という結論をお伝えすることもあります。 無理な勧誘はいたしません。

どこで受けるかを含めて検討したい方は、新宿の医療ダイエットの記事もあわせてご覧ください。

待ち時間の少ない完全予約制。プライバシーに配慮した完全個室で、周囲を気にせずご相談いただけます。 ご予約・お問い合わせは TEL 03-5362-7022(受付 11:00〜21:00 / 土日祝対応)または公式サイトから。料金は料金表をご確認ください。


本記事の監修

エイトビューティークリニック 東京都新宿区・新宿御苑前駅徒歩1分の美容医療クリニック。医療脱毛・ハイフ・ダーマペン・医療ダイエット等を、有資格の医療従事者が完全予約制・完全個室で提供。 〔監修: エイトビューティークリニック 代表・美容カウンセラー 芥野 由美子〕

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を保証するものではありません。施術の適応・効果・リスクには個人差があります。詳しくは医師にご相談ください。


参考(出典) ※承認薬(KYBELLA)以外の成分・単位・回数に関する記述は、各医療機関がウェブサイト上で公表している内容に基づくものであり、製造販売元による公的資料ではありません。内容が更新されている可能性があります。

  • DailyMed「KYBELLA(deoxycholic acid)injection 添付文書」 — https://dailymed.nlm.nih.gov/dailymed/drugInfo.cfm?setid=fe431ed4-ea6f-4e99-b4bc-ec25ae7b8553
  • FDA「Using Fat-Dissolving Injections That Are Not FDA Approved Can Be Harmful」(2023年12月20日) — https://www.fda.gov/drugs/buying-using-medicine-safely/using-fat-dissolving-injections-are-not-fda-approved-can-be-harmful
  • Shridharani SM, et al.「Injection Adipocytolysis for Body and Jawline Contouring」Aesthetic Surgery Journal, 2023;43(4) — https://academic.oup.com/asj/article/43/4/470/6795018
  • 厚生労働省「医療広告ガイドライン」 — https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kokokukisei/index.html

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部分痩せの医療ダイエットは「脂肪細胞を減らす」「皮膚を引き締める」「筋肉を増やす」の3方向に分かれます。脂肪溶解注射・医療ハイフ・キャビテーション・医療EMSの違いと部位別の考え方、総額の見積もり方とリスクを、新宿御苑前のエイトビューティークリニックが解説します。

2026.09.02エクソソームの効果とは?料金相場・投与方法・リスクと国内の承認状況を解説

エクソソーム(細胞外小胞)の効果はどこまで分かっているのか。作用の仕組み、幹細胞培養上清液との違い、点滴・注射・ダーマペン併用など投与方法別の料金相場、副作用やリスク、国内で薬事承認された製剤がない点まで、新宿御苑前の美容医療クリニックが中立的に解説します。

2026.08.28シミ取りレーザーは何回で効果が出る?種類別の回数目安と料金

シミ取りレーザーは何回で効果が出るのか、老人性色素斑・そばかす・肝斑・ADMなどシミの種類別と、Qスイッチ・ピコ秒・トーニング・IPLの機器別に回数の目安を早見表で解説。料金相場と総額の目安、かさぶたや色素沈着の経過、主なリスクまで新宿の美容医療クリニックがまとめます。

2026.08.24【部位別一覧】医療脱毛の痛みはどこが強い?麻酔と対策も解説

医療脱毛の痛みは部位でどう違う?VIO・ヒゲ・ワキ・顔・すねなど全身の痛みレベルを一覧表で比較し、痛みが強くなる理由、麻酔クリーム・笑気麻酔の効き方と費用相場、自分でできる対策、リスク・料金の目安まで、新宿御苑前の美容医療クリニックが解説します。

2026.08.10フラクショナルレーザーの効果・ダウンタイム・料金相場を徹底解説

フラクショナルレーザーの効果・回数の目安・ダウンタイム・料金相場を、新宿御苑前の美容医療クリニックがわかりやすく解説。毛穴やニキビ跡クレーター・小じわへの作用、CO2など種類の違い、色素沈着などのリスク、ダーマペン・ポテンツァとの違いまでまとめます。

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